2016/12/22

Honkai Impact《崩坏3》(日本名:崩壊3rd) が日本市場に来てしまう

中国モバイルゲーム市場でランキングに入った「崩壊3rd」が日本に来るとのことで、「あーやっぱりかー」という思いが募るおじさんです。こんにちわ。

miHoYo、スマホ向けアクションゲーム『崩壊3rd』の事前登録を開始 第1弾PVを公開 事前登録キャンペーンも実施中 http://gamebiz.jp/?p=175437

実際にAndroid端末にゲームをぶっこんで試遊してみたのですが、キャラ描写やエフェクト、回避アクションに絡めたゲームシステムなど、色んなところでコンシューマーテイストを感じるので、むしろSteamとかで配信してくれねーかなーとか思える出来栄えだったりするのですね。


どこかで見たような表現技法(モチーフ)多めなので新鮮味は無いのですが、こういうのがモバイルゲームで出現するところに意義があるんでしょうな。

文化が違えばゲームも違うだなんて嘘っぱち

最近は中国において日式文化的なゲームの台頭をひしひしと感じているのですが、ネットが発達して「日本のものと知らずに受け入れて文化汚染される」という話をちらほら見るほど、あちらさんでも日本のものと似たようなモチーフや表現に染まってきてる(慣れてきている)ようなので、今後もしばらくは日本風の表現を用いたゲームの登場が続くんじゃないかなーと思っています。

そして、仕事柄、あちらさんの国の人たちと話すことがあるのですが、「国が違えばゲーム文化が違うから、他国のゲームはカルチャライズしないと他所では受け入れられない」なんて聞いてた件も嘘っぱち。

実際に日式ゲームが売れている場面を目の当たりにすると、中国内のマーケッターがいかにきちんとデータや感情を見ないで(自分の感覚だけで)話をしてきたのかが伝わってきます。海外のひとだってみんなマリオもポケモンもやるし、スト5もKOFも楽しんでやってるわけだから、そこに文化的な大きな差なんて無いはずよね。


ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、2017年のモバイルゲーム市場は、久々に色んな国の色んなジャンルのゲームが台頭してきそうだなぁ〜、という感想を持って、本稿を閉じたいと思いました。
おしまい。

2016/12/19

ゲームマーケット2016の戦利品を遊ぶ会(後日談)

先日初めて行ってテンションあがってた「ゲームマーケット2016」について、4Gamerさんも記事にまとめてました!分かりやすい!会場の雰囲気つたわってくる!(プロ相手に言うことでもない)


ここ数年でジワジワと愛好家を増やしているボードゲーム業界だが,今回の来場者数1万2000人,ブース出展530サークルといずれも過去最多となり,その盛り上がりを証明する形となった。

海外では元々ボードゲーム・カードゲーム勢力が強まっているようですが、日本でもボード・カードゲームの愛好家やら創作が増えているように感じていたので、このまま大きな流れが続いてほしいなぁと思っています。
やはり手触りのある遊び道具はいくつになっても心躍ります。

遊びきれないぞ、ボードゲームの会

ゲームマーケット参加後の休日に、友だちと集まってボドゲ会をやってきました。新作旧作が増えまくっており、全部プレイできなかったのが心残り。また遊びに行かねばならない。(使命感)

  • 死ぬまでにピラミッド
  • インサイダー・ゲーム
  • Quatre des Fruits
  • Fat Project
  • 真打(落語)
  • 擬音フェスティバル
  • モダンアート
  • THE残業

その他にも、共闘型RPGボードゲームやらフィールド構築型カードゲームなどなど未プレイのものが残っているのですが、1プレイ2時間とか3時間とか書いてあると「ちょっと待って!いいぞ!さぁ!よし!やるぞ!うん!」という覚悟(と時間)が必要になるので、元気なタイミングで集まらないといけないのだなぁと思うのです。
そして、遊んだゲームたちの中に、ゲームマーケット大賞に選考されたゲームがひとつも無いというね…

気になったものをいくつかピックアップ

死ぬまでにピラミッド

http://gamemarket.jp/game/%E6%AD%BB%E3%81%AC%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AB%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89/
最初に出てきたパーツから「こんな感じで建てよー」という建築計画っぽいものを決めても、そのあと王のライフがボコボコに削られたり、最後のひとりが何故かサイコロの出目がよくてむちゃくちゃデカい墓を立てて「今までの試合は何だったのだ…」という気持ちになったり、運と戦略性のバランスの良さを感じさせる一品。
ルールを弄れば2名でも遊べそう。シンプルな作りが良いですね。

インサイダー・ゲーム

勘のいい人がインサイダーじゃなかった場合に、とんだ濡れ衣を着せられてしまう。怖い…。庶民になった人も「インサイダーをあぶり出す」ことを前提にしたプレイが求められるので、思っていたよりずっと難しい。
家族とかでプレイすると知識の差でゲームが破綻しそうなので、普段から一緒にゲームをプレイしてるようなメンツと遊ぶのが良さそう。


擬音・フェスティバル

http://gamemarket.jp/game/%E6%93%AC%E9%9F%B3%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%90%E3%83%AB/
「とにかく変な擬音にしたろ」とか思って適当に置いてると、今度はお題を面白くするのが難しい。最初のうちは勢いだけで面白いけど、後半になって慣れてくるとプレイヤーのセンスが問われるので、万人向けって感じはしないかなぁ。
プレイしてる人たちを後ろから見てるくらいの距離感が一番楽しい気がする。
ただ、最後に「完成した擬音を勢いよく叫べないと勝ちにならない」ルールがあるので、これは楽しかった。

THE残業

土日になってもライフが回復せず、ストレスをためて産業医にかかるのが難しいあたりに現実世界と似ている世の儚さを感じる一品。

・右隣の人は俺のカードを2枚だけ知ってるので、そのへんも駆け引きよなー
・終電ブレイクするまでオワタカードは出せないが、週の後半になると大抵ブレイクするので、ターン最初のひとが終電終わらせて対戦相手の「ススっ…(こっそり帰る)」を引き出させたりするのが楽しい。
・ストレスを3つためるのはよっぽどのカード運が無いと難しいので、基本的にはライフを削られないように立ちまわったほうが良さそう。産業医にお会いするのはライフが1個削られた直後(ストレスを引き継いだ週)でないと難しそう。

緑色のカード(22時前後)の時間帯は使い勝手がいまいちなので、この辺にスキル的ななにか(トラブル発生して再出社 → ひとつ前の手番の人は再びカードを出して山札から引き直さなければならない、等)があれば、対戦相手のカードをいじくれて感情が動きそうだなーとか、そんなことを考えたりしました。


まだまだ積みゲーがたくさんあるので、また集まって遊びたいものですな。
来年も期待しよう。

2016/12/11

ゲームマーケット2016 TOKYO 感想

12月11日(日)、東京ビッグサイトで開催されたゲームマーケット (http://gamemarket.jp/) に行ってきました。一昨年からずーっと行きたい行きたいと思っていたけど都合がつかずに行けなかったので、今回の初体験はかなりテンション高い。嬉しい。

ビッグサイトの会場が広い!

ゲームマーケットがどんなところか聞いていたものの、実際に行ってみると「思ってたより試遊台多いな〜」とか「IPタイトルより見栄えや分かりやすさやコンセプトがしっかりしてるサークルのほうが人が集まってるな〜」などなど、想像してたよりもその場でゲームを楽しもうという熱量を感じました。


今年はビッグサイトの拡張された新設スペースでの開催だったそうで、話に聞いていたよりも広いスペースでのびのびとゲームを見ることができました。来場者数も年々増えてるようだし、来年以降は、もっと広いところでやってくれてもいいのになー。

フィギュア系の展示もされててテンション高くなる。買って色付けしたい……と思って値段を見たら躊躇してしまうあたり、まだまだ覚悟(と財布の中身)が足りない

ゲームマーケットを楽しむための心構え

カードゲームやボードゲームって、ちょっと見ただけでは【どんなゲームなのか】を伝えにくいところがあるので、コミケやワンフェスのようにプラプラするのではなく、本当の意味で「参加する」っていう意識があったほうが楽しめるイベントなんだなと知れたのは収穫でした。

っていうか事前に情報集めて「これだ!」っていうものは早めに調査しとかないと欲しいものが現地で見つかりにくいし、積極的に説明を聞いたりルールブック借りたり、何よりも試遊でとことん遊んでやろうという熱意が求められる……


行ってみた収穫

お知り合いの方々がけっこう出展側で参加されてて、やはりみんなゲームデザインに飢えていたんだなぁ…という気持ちになったり、羨ましさだったり、色んな気持ちが湧き上がりますね。

スマホでゲームぽちぽち作るのもいいけど、「ゲーム作りたいなー」とかボヤボヤ考える前に、紙とペンで遊ぶものを作っちゃえ!ってことですね。

2016/11/09

アメリカ大統領選挙の行く末が他人事じゃないので気になってるひとたち

※この記事をアップした頃には結果が出てるかもしれませんが、現時点ではトランプ氏の圧倒的優勢という状況で書いてます

Google Hot Trendsが軒並みアメリカ大統領選で埋まり、さらに「今後」とか「政策」「日本との関係」たまに「日経平均株価」などなどのワードが混じった感じになっており、世間様の検索から世相が透けてみえている今日このごろです。

自分もそんなひとりとして選挙の行く末を見ていたのですが、ニュースを探していたら今年5月頃に投稿されていた下記の記事が目に入りました。



今回の選挙の行く末が気になる大きな理由は「日本の今後に影響するだけに、無関心、他人事ではいられない」関係者が多いからじゃないかなと思います。

かくいう自分も(いちおう)日本拠点のグローバル企業的なものに勤めている立場なので、アメリカ様が「アジアの特定国に対して攻撃的である」ことは憂う事態だったりするわけですね。ビジネスの話とは切り分けて考えるべきなんでしょうけど、自分の商売もアジア圏を中心にあちこち関係してるので、進出しやすさとか政策の行く末を考えると暗い気持ちになります。

※トランプ氏の政策は「自国主義」なので、南米や中東を中心にあちこちに火種が撒かれてて日本に求められているものはまだマシ…とも捉えられるのですが。


2016/11/06

秋の紅葉シーズンに備えてアップを始める人たち

栃木県は日光、中禅寺湖に弾丸ツアー

パノラマーーーーーーーー!!!!
「秋の紅葉シーズンを満喫したいねー(意訳)」という気分が高まってきたので、世界遺産でいろいろなものが溢れる日光は中禅寺湖まで日帰りで紅葉散策に行ってまいりました。
自分の運転で「いろは坂」に行くのは初めてでしたが、例の峠を攻めてる漫画の人たちはこんなところを猛スピードで駆け落ちてたのか……と思うと感慨深い。普通に降りてる分には平気ですよ。コワクナイヨ。

マジにこの橋が見えたときはちょっとテンション上がった
というわけで、秋晴れの中禅寺湖散策を写真にて書き残したく。


2016/11/05

古いPCに Remix OS を入れるのは苦行か、あるいはリサイクル精神なのか

以前から文章を書きためるために キングジムのポメラ を買ってみたり、スマホに OneNote 入れてメモ帳代わりに使ったりしていたのですが、
今回ブログの更新をするにあたって↑↑こういう小さめデバイスじゃなくて、大きめキーボードでゴリゴリ書きつつも下書きや直接更新ができるようなもの(かつ、持ち運びができてそれなりにバッテリーが持つもの)が欲しかったので、こんなものを用意してみました。


lenovo S10-3S ネットブック

5年ほど前に知人から買い取ってからサブのWindowsマシンとして活用し、サブ機として使わなくなってからも新しいOSを試したいとき(※)には生贄として捧げてきた我が相棒。

メモリやHDDを拡張してあるので使いやすいことは間違いないのですが、いかんせん動作速度が遅いので、今まで押入れの中に寝かせていたのでした。

※生贄として Ubuntu やら Chromium OS やら入れたので、もはやWindowsとしての機能は失われてしまったネットブックさん…
Chromium OS は試しにインストールしてみた感じがすごく良かったのでホントは使い続けたかったのですが、自動更新に非対応だったり、OS更新するとネットブック側の都合で無線LANドライバが使えなくなっていちいち対応しなきゃいけなかったりで、ちょっと面倒だったのが残念でした。 

で、Remix OS をインストール

2016/11/04

ブログ開設11周年(めでたい)

実は去年が10周年だったなんて……

断続的とはいえ、飽きっぽい自分にも10年以上も続いていたものがあったことに気がついたのが嬉しかったので、またブログを再開しようかと思い立ちました。

(※メディアとして考えるとブログって古いけど、FacebookとかTwitterに代表されるSNSに流すものと違って、ブログに書いたものは自分のモノである感あるので、まとまった記事とか感想はブログに残したいものですな)

というわけで雑記ブログらしく近況など。


超健康。マジ健康体。

健康診断!!!!!!!!

いわゆるゲームに関わる業界人といえば「え、健康診断なんて E 判定が当たり前やし……」みたいな空気感が漂う中、2年前には「アンタそろそろ要経過観察やで……」判定から、より一層の健康体になってしまうという空気読めなさを発揮したところ、同僚からブーイング。

健康になって非難される世界とは…いったい…ウゴゴ…


China Joy & Tokyo Game Show

「ゲーム業界の人なら行ったほうがいいよね」っていう強迫観念って良くないと思うんですけど、人並みの好奇心があるのでゲームショー行きました。上海のChina JoyとTGS。








日本のゲーム市場については多くの記事で出回ってるので割愛しつつ、中国ゲーム市場は整理したいこともあるので、こちらは別途で備忘録の記事を上げておきたいなと思った次第。

ていうかねー、アメリカやヨーロッパと違って、アジア圏のゲーム業界って分かりにくいっていうかネットで調べようにも出てこない情報が多いし現地のひとに聞いても知らないとか教えてくれないとか分からないことが多くて状況から想像するしかないこともあるしなんでこんな(愚痴)


というわけで

2016年もあと2ヶ月を切ってしまい、来年になったら「12周年!」とか書いてる自分を想像して、今日も自分の周りは平和だなと思うのです。
おわり。

2016/11/02

Nintendo Switch は次世代機の夢を見るか

任天堂さんから次のコンシューマーハード「Switch」発表!

Switchについて特になにか書く予定は無かったのですが、色々と思うところがあったのと、自分の気持ちを整理する意味合いを兼ねて久々にブログ更新しようと思った次第です。

Nintendo Switch はプレイスタイルの変化に強い次世代機

ちなみにSwitch詳細や世間様の評価については、以下の記事などなどが参考になります。




本機を次世代型と捉えるにはあまりにも非力で、VRや高解像度化に追従しなかったところをマイナス評価としている方も一定数いらっしゃるようです。
Steamを始めとしたPCゲームプラットフォームの躍進、スマートフォンを戦場に移したなど幅広いゲーム環境、そしてPS4を中心に高解像度化やVR体験の波が押し寄せる中、スペック的に見劣りする「Switch」。

任天堂が、あえて今の時代にこのようなゲーム機を出そうとしているのは、
ゲームのプレイスタイルが多様化しすぎた現代において、色んなゲーム体験を提供できるコンシューマーハード(プラットフォーム)を提供する
ただ1点、全てここに集約されているのだろうと考えています。


任天堂は「体験を売る」会社

任天堂さんと言えば「ゲームを通じて自分の周りの人を笑顔にしていく」(※意訳)的なことを常々言っているのですが、つまり「自分の周囲=家族で・みんなで」遊ぶことを前提に考えている会社とも言えます。

例えば、世界的ヒットを記録したWiiには「Wiiコントローラー」の存在によってゲームの得意不得意に関係なく、全プレイヤーを同じ土俵に立たせて遊ばせる意図がありました。

モバイル機器ではDSに代表される「2画面」「タッチペン」などによって、ゲームに不慣れな層の取り込みや、新規プレイヤーの取り込みにも成功しています。

これら新規ゲーム層の開拓・ゲームのプレイスタイルに合わせたゲーム機を出してきた任天堂の歴史を考えると、今までも(おそらくこれからも)スペック競争には関わらずに新体験を追い求める姿勢は変わらないのではないかと思っています。


ちなみに Nintendo Switch のプレイスタイルは以下の通り。
  • テレビに映して大画面で遊ぶ
  • 本体から切り離して持ち歩いて遊ぶ
  • コントローラーを切り離して二人で遊ぶ
  • ヌンチャクコントローラーで振り回して遊ぶ
  • Switchを持ち寄って多人数で遊ぶ
【未確定情報】(2016年11月時点)
  • マルチタッチ対応ディスプレイでスマホゲームっぽく遊ぶ
  • 多人数でディスプレイをタッチして遊ぶ
  • Wiiリモコンぽい赤外線センサーで操作して遊ぶ

未確定情報もコミコミで考えると、ソロプレイ・マルチプレイ共に様々なプレイが出来るようになっており、プレイヤーはゲームの種類や仲間に合わせて、どんな場所でも、どんな遊び方でもできるようになります。

いわゆる「次世代機」とは一線を画す、「どこでも、どんな遊び方でも、誰とでも出来るゲーム体験」という、まさに自分の周りの人と関わりあうためのデバイス。ここが他のゲーム機では実現が難しい、Switchの最大の強みかなと思っています。

次世代機が「新しい体験(映像や音声も含めて)を提供するデバイス」だというのは多くの人にとって異論は無いと思うのですが、そういう意味では、今までの任天堂ハードウェアは十分に次世代機だったし、Switchにも次世代機たる資格があるのではないか……というのが、自分の気持ちです。

というわけで

「Switchオワテル」「任天堂はさっさとスマホでゲーム出してりゃいい」的な話しを見かけることが多かったので書きたくなりました。

任天堂が終わってるかどうかはさておき、多くの人とゲーム体験をシェアできるのは、自分にとってはすごく素敵やん!みたいな気持ちになります。友だちと一緒に朝までスマブラ対戦会してたような人にとっては胸熱感ある。

願わくば、多くのひとに普及できるような価格や環境が整うことを願うばかりです。