小説という名の皮をかぶった論文なんじゃないかという気さえする。論文を読む人は少ないけど、かのダ・ヴィンチの名を冠した小説なら読む人はたくさんいるだろうからね。世の中にはこういう見方もあるんだよーという自分の考えを、オブラートに包んで出版したというのならば(世界中で巻き起こったダヴィンチコードへの風当たりを見れば)多くの人が善かれ悪かれ影響を受けたのは間違いない。。。
設定や世界観・背景ばかりが豪華で、やってること自体はまったくシンプルなところにオタク的な空気を感じた。
未だに進化論を頭から否定する勢力からすれば、こんな本は、はりつけにして火を放っても怒りが収まらないだろうなぁ。こんなに内容や謎解きがチープで、上中下巻までだして、結論がこれではあまりにもひどすぎる。俺の怒りも収まらない!
唯一の救いは、この本が借り物だったということだ…
この小説がどのようにして映画化されたのか(それ自体が奇跡だと思うわけだが)気になって仕方がない。こうなったら見に行かなければならない。なるべく損した気分にならぬよう、細心の注意を払い、慎重に、丁寧に、安いところを探して……