2023/01/27

命の洗濯をするひと


蟹のマーク……これは……キャンサー!

というわけで昨年末から有明のがんセンターにお世話になっていたのですが、別にがんになったわけでは無く。
地元のクリニックに『なんか変な感じなんですけど』と診てもらったところ、あれよというまに紹介状を持たされて「はい!こちら行ってきて!近いところでいいからね!」と送り出されたのでお世話になったという感じで。

有明がんセンターのお医者さんからも、検査結果が出るまでは「うーんこれは結果が出るまではそうとは言わないけど色々調べておきましょうか」と念入りに調査されるくらいには変な状況だったようで、これは貴重な経験だったことは間違いない。

結果的には何事も無かったですが、クリニックのお医者さんから「気を強く持ってね」的なことを言われたことは忘れがたい経験だったなと振り返るに思うのである。

実際のところ、がんじゃなかったのでホッとする反面、そういう「本当の意味で命に関わる何事かが自分の身体の中で起こっている」というシーンが人生で起こるかもしれなかった事、しかし何もなかったことにはちょっと残念な気持ちがあったのも事実で。

死にたい願望があるわけではなく、ドラマチックな何かがあって、それが解決して、『ああ良かったな!大団円!人生は続く!』みたいなことへの憧れはいつまで経っても抜けきらない。

周囲の人に心配をかけたいわけでもなくて。そういう自分勝手で独断的な自分の感情と言葉はあまり表に出さないほうが良いことも知っている。
でも、そういう特別な物事が自分だけに幾つも降り積もって、運が良くて何事もなくて後々になって結果的に得をするような、そういう人生の流れがいくつもやってきてほしいと願ってしまう。いくつになっても歳を重ねても変わらないだろうなぁと思う。

終わり。