▼ パシフィック・リム (http://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/) 見てきましたよー
ここから先は盛大なネタバレになるので、
まだ見てないひと、覚悟ができてないひとは回れ右。
とりあえず結論。
「メカ好きなら絶対行くべき見なきゃやばい。
怪獣マニアはガッカリするかも。
ともすればB級の内容なんだけど、
とにかくロボと怪獣が好きな大人たちが
「小さい子供が脳内で妄想するようなシーン」ばかりを
本気を出して映画として撮ってしまったために、
なんていうか、許されてしまう空気になってしまった」
という感じ。
▼ ストーリーは投げ捨てるもの
「巨大ロボ」と「巨大生物」を格闘戦させるためなら
どんなそれっぽいシナリオと設定でも用意してみせましょう。
……というのが、この映画の本筋。
どう考えてもあんな超重量兵器を走らせたら
一般道どころか地下道までコナゴナになりゃせんか…
とかとか、細かいリアルを追い求めてはいけない。
▼ ただ、巨大ロボ、怪獣好きなだけじゃない
全体的に日本のロボ・メカ・特撮・怪獣などの見た目だけではなく、
「様式美」にまでこだわってるところに
この監督が本当に「好き」で撮影しているんだなってのが垣間見える。
・巨大ロボは複数人で操縦するものだ(最低2名のタッグ)そういうもの。
・いちどボコボコにされた旧型が、新装備を携えて蘇るのは男の子のロマン
・「剣」は主人公機の特権。少年のあこがれ。
・敵はどんどん強くなり、ますます大きくなっていくもの
・それぞれの怪獣に特殊攻撃があり、それで味方が窮地になるのがお約束。
とかとか……数えあげればキリがないけど、
↑で上げたような例をクリアしていくためにシナリオと設定が
用意されてる感が半端ない。
▼ メカはいいのだが…
メカのディテールは、トランスフォーマーに代表されるような
「こういう細かいパーツとかガチャガチャ動くの好きだろ」的な感じは無く、
見てて安心できる堅い作り。
この辺は造形士の「嘘くさいんだけど本気になったらありえそう」という
世界観に併せてしっかり作り上げていて、見事。フィギュア欲しい。
一方で、怪獣は絵で見るとかっこいいんだけど
ちょっと生物色が強すぎて、巨大な深海魚やトカゲが暴れてる感が
最後まで拭えなかった。
こっちは「本当にありえそうなレベルをあげすぎた」感と、
あとは映像つくる都合、細かく見せてあげる時間を
短くせざるをえないところがフラストレーション。
それぞれに特殊能力あるんだから、そこの造形に
もっとフォーカスを当ててほしかった。
いっそ、無茶苦茶カラフルにしてくれてもよかったんだけど。
▼ 全体的に
「特撮」が好きなひとが賛否両論になるのも、なんとなく分かる。
うえのほうでも書いたけど、
「少年が妄想したものを本気になった大人が映画化した」
というのが基本的なスタンスなので、そこからはみ出したら
許せない人も、いるんじゃないかなぁ、という感じです。
でも(良しにつけ悪しきにつけ)特撮好きだったら
なおさら見に行くべきだと思うのですなぁ。
うだうだ書いたけど、おにーさんは見に行って文句なく良かったです。
もう、久々にブログ更新しちゃうくらいに、よかったです。