2017/02/24

中国大陸から『陰陽師』がやってきた。

大陸版が正式リリースされて途中まで遊んでいたくらいには注目していたゲーム『陰陽師』の日本語サーバが解放され、アプリも公開されたので、ポチポチ遊んでるwarapopです。

中国版が大成功するとは正直思ってなかった(後で聞いたら現地のひともそこまで成功すると思っていなかったそうな……)のですが、むしろ、もし日本でリリースしたらきっと成功するだろうなと感じるくらいには、きちんと作り込まれていたので、
初速はともかく、運営がきちんと成されるのか、どういう結果になるのか、今から1ヶ月後・3ヶ月後をソワソワ楽しみにしてます。

https://www.onmyojigame.jp/
注目してる理由は色々あるのですが、大きく分けて「世界観などのゲームの表現」「遊び方などのプロダクト設計」「マネタイズに関わる長期運用の仕組み」の3点で、こいつが中国ゲームアプリとして極めて異質(でも大陸で成功した)だったことに起因します。

ゲームの中身に関するレビューはたくさんあるし、RPGゲームとしての良さを今さら書くほどでも無いので、自分への備忘録を兼ねてツラツラとメモ。


「陰陽師」が中国大陸で売れたことがおかしな話し

なんで「売れるのがおかしい」みたいな話が出るのかってことですが…


  • 世界観が異質(純和風ゲームは無謀と思われてた)
  • 音声が日本語(全部日本の有名声優で、字幕は中国簡体字)
  • オートバトル全盛の時代にターンバトル(オート機能はある)
  • マネタイズがマイルド(中国のゲームにしては簡潔)
    • →これに関しては、今はけっこう厚みがある…

少なくとも、大陸でリリースされる前のベータテストで遊んだときは、自分にとってもこんなところが気になる評価だったのですよね。(中国のゲーム担当者から聞いてた話しと照らし合わせても、この辺は評価が別れるポイントになってた)








↑上の画像は日本語版のアプリですが、見た目や機能はほぼ中国版と変わらぬ画面設計で、UIも(どちらかと言えば)日本のゲームっぽい表現を使っています。
※「こういうスッキリした画面UIはそんなに好まれない」と中国のひとが言ってましたが、そこに根拠は無かった……


……というわけで、そもそも中国で売れるのか、ぶっちゃけ売れることもないだろう……圧倒的に不利……日本向けにローカライズだけして出したほうが良い……みたいな状況だったはず……なのですが……、

まさかの中国アプリ売上げランキングで3位以上に入る快挙


iOS AppStoreのランキングは国外からでも確認できちゃう。
聞いたところ、中国大陸のストアでこのくらいの順位に入ると『月間売上40億円相当』くらいの金額感になるそうな……。


日本では売れるのか?(売れてる)

現状では概ねの予想通り「ほぼノーカルチャライズ」(中国版でリリースされたものと内容的に大きく変更されていない)でリリース、運用されているようです。

若干、日本語が怪しい…かなぁ…と思うところがあるので、現地のひとが日本の関係者レビューとかをそんなに通さずやってるようですが、CS対応もきちんとしてるそうですし、そういう意味では頑張ってやってる、という印象です。

とはいえ。。。

※該当の利用規約はすでに修正されています(2017-02-24現在)※

こういう風にユーザーさんを不安にさせてしまう部分って、後々になっても尾を引くことがあるので、「頑張る!」だけではなく、そうさせないためのリーガルチェックとかの仕組みを設けたほうがいいんじゃないかなー…という気はしてます。

そういう意味で、反面教師というところでも、見習いたいところある。


アプリとしての陰陽師あれこれ。

陰陽師、Android版だとやたらと権限を要求してくるの不安になるし怖いけど、「端末の機能を使いたいときには宣言してから使う」っていうのを真面目に作ると、こういう権限要求になるのが普通なんですよね。

例えば、位置情報権限はゲーム中のギルド戦でリアルマップを使ってるから必要で、マイク権限は「ボイスで喼急如律令と叫ぶと良いものが出るガチャ」があるから必要で、端末内ストレージへのアクセスは画面キャプチャした画像をSNSに投稿したりプレイヤーアイコンをストレージ内の画像に設定するために必要で……とか、
Bluetooth / Wifiアクセス権限は「ゲーム中にWifiがONだったらデータをダウンロードして、モバイル通信だったら警告だしたりデータ量を抑えたりする」ためとか、ゲーム中にWifiアイコンを表示するために(無くてもいいけど)わざわざ宣言して権限をとってる。

別に要求しなくても使える部分があるから他のゲームでは意図的に宣言はずしてる場合もあって、ゲーム作る側としては「むしろきちんと宣言してて偉いな」くらいの気持ちある。


ここまで陰陽師さんを擁護気味に書いてみたものの、

ぶっちゃけ利用規約の内容でやらかしてしまってる感あるし(クラックされたらデータを守れないことがあるって、開発者にとっては本音だけど)、やっぱり位置情報は抜かれるの怖いひといるし、他の機能もたまにツライので、
ギルド機能が不要なユーザーさん向けに「俺は位置情報で結界守ったりしない宣言」が出来るようにしてくれると親切だし、自分もありがたいんだけどなぁって思いますね。
中国だとQQ / Wechatが当たり前のように位置情報を取得して、そのかわりに生活に関わるいろいろな便利機能を提供してるから、感情としてゲーム内で自分の位置情報が分かってしまうっていうところに、ある程度慣れてるというのもあるんだろうなー。

やっぱ位置情報って防犯とか感情的なところで恐怖心ありますね。


というわけで、

頑なだった他国の方々に『いや普通に良いもん作れば日本風のシステムや世界観でも受け入れられるし、無茶なカルチャライズはしなくていい』っていうのを説明しやすくなったので、
それだけでも業界人的には良作なんだなぁ……という感想なのでした。

おわり。

2017/02/22

「崩壊3rd」が日本にやってきた

以前、こんな記事を書いたひとです。

前回は中国版(簡体字)をプレイしてみて、「ランキングに入ってるし、表現とかも日本のコンシューマーぽさがあるし、すげーなー」くらいの感想でレビューしていたのですが、今回は満を持して日本モバイルゲーム市場に入ってきたので、そちらもプレイしてみました。

オープニングは気合いの入った出来栄え。ダウンロード時間が長いので何回も見ることになるけど、それはそれとしてアニメっぽい演出などが期待感を煽れてる。



UI(操作)・アクション性は中国でもお馴染みのモバイル向けハック&スラッシュ系に近いのですが、回避によってモードが変化し、強い攻撃を叩き込める「反撃回避型」のゲーム。


さすがに日本運営歴があるmiHoYoさんなので日本語対応ローカライズは頑張って対応してる印象。

日本のモバイル市場のランキングにも載ったよー

というわけで、前回の記事を書いたときにも「これは出たらそれなりに売れるだろうなー」っと思っていたアプリが順当に日本向けの売上ランキングに載ったので、自分なりに良いと感じてたものが受け入れられた安堵感があるのですが……、
こういうゲームって今までなら「変態的な日本人が謎の技術力でやらかした(ほめてる)」というパターンが多かったので、それを海外の方々に出されてしまったなー、という点に、一抹の寂しさを覚えるのでした。

初体験のときの「マジか、すげー」っていう感じはその通りですが、そして、売上げランキングに載ったはいいものの、運用でキープするのが大変そうなゲームモデルであることは間違いないので、3ヶ月後にも同じ場所にいられるかどうか、そういうところは今後も気にしたいところ。


ところで公式さんが見つからない問題

Googleさんで「崩壊3rd」を検索しても、公式サイトっぽいものがだいぶ奥のほうに引っ込んでて見つかりにくい雰囲気になっているのですよね(2017-02-22現在)

アプリ専用の別ドメインを準備するのは良いのですが、miHoYoさんの公式サイトからリンクをきっちり貼るとか、OGP対応させるとか、ちょっと工夫するだけで検索順位を上げられる(きちんとブランディングできるし、TVCMとかやりやすくなる)と思うのですが、どうなんすかね。。。。

2017/02/14

ポケモン自動で集まってきた|Pokémon GO Plus

「ポケモン自動で集まったらいいのになー」と思っていたところ、Go Plusのボタンを押しっぱなしにすると改造せずに自動で集められるやん!! → さっそくやってみょ → あれ…、なんか…、エラーとか出るし接続切れる…

↑ ここまでが先々週のお話。

環境変われば挙動も変わる

検証が終わってからは自動化を諦めて過ごしていたのですが、たまにGo Plus関連のニュースが流れてくると「自動化」「ボタン押しっぱ」……的な文言が踊っており、今でも自動化を楽しんでる人がいる模様。。。
なんか気になったので、環境を変えて再検証してみました。


■用意したもの

  • Pokemon Go Plus(1個)
  • クリップ(1個)
  • その辺に転がってた iPhone5S(無印)
  • 余らせてたIIJMIOのnanoSIMカード(1枚)
iPhone版は安定してたり快適だったりする……という話があったので、もしかしてという可能性を求めて、なぜかその辺に転がっていたiPhoneにSIMカードをぶっ刺してセットアップ → ポケゴーの準備完了。



懲りずにPokemon Go Plusを挟むひとたち
前回のケースはなかなか良かったのですが、すでに本来あるべき姿(クリップ・ピンケース)として第2の人生を送っているので、今回は100均「Seria」で購入したコードまとめるクリップを使うことにしました。


使ってみた感じ。


「やばい……めっちゃ自動化……めっちゃ捗る……」


  1. ポケモンが自動的に捕まっていく
  2. ポケストップが勝手に回る
  3. 電車の移動中でも(ある程度)反応する
  4. ほぼ接続切れない(たまにアプリ落ちる)
  5. セットアップしたら後はカバンにポイーでOK

Android版だと「キー溜まり(キーを押しっぱなしにすると連打状態になって別のキー入力や判定を受け付けなくなる)」が発生してるような感じになって、押しっぱなしを初めた直後だと動いてるんですけど、しばらくするとポケゴーもゴープラも反応が鈍くなってエラーになったり接続切れたり……なんですよね。

その点、iPhone版はそういう悩ましい現象が全く発生しないので、これは快適すぎる。ポケゴーが全く別のアプリになってしまう。歩きまわって何かを集めるだけのゲームになってしまう。

こういう事を調べてると(そんなに環境そろってる人のほうが少数派のような気はするけど)Android版とiPhone版の違いについて、他のポケゴー関連のブログでも比較してから記事にしてほしいなぁ〜…なんて思ったりしてしまう。

閑話休題

せっかく自動化に気がついたこのタイミングで、バレンタインイベントが終わりそうになっているので、今日から電車も歩きも遠回り。

飴ちゃん稼ぐぞー

2017/02/02

あ、ポケモン自動で集めといたんで。|Pokémon GO Plus

元々「反応あったらどうせボタン押すんだから自動的にポケモン捕まえたりポケストップに反応してくれたらめちゃんこ楽ちんなのになー(妄想)」ということを思ったのが、事の発端。

Googleさんで検索すると似たようなことを検索する人はたくさんいるようで。

調べてみると、どうやら以下の選択肢があるようです。

  1. Pokemon Go Plus を魔改造してハンダ付けし、電気的にボタンぽちー状態を作り出しちゃう
  2. Pokemon Go Plus のボタンを外圧で押しっぱなしにして物理的にボタンぽちー状態を作り出しちゃう
なるほど、魔改造すると楽ちんだけど元に戻すのが大変だし、ハンダ付け用の機材とかそんなに使わないのに物理的に準備するのは大変なので、一般ピープルは「ボタン押しっぱなしでボタンぽちー」にするのが良さそうです。

というわけで買ってみた

「箱に収納する」というのが良さそうだったので、無印良品で販売されてる小箱を買ってみました。

装着に若干の工夫がいりますが(Pokemon Go Plusの裏蓋を外して厚紙とかで調整するか、または裏蓋をバンド型に変更するか)、確かにこれで押しっぱなしになってる!これで俺のポケゴーも自動化!勝手にポケモン集まってくる!

結果。



「ポケストップが遠すぎます」エラーが発生すると、



ずっとエラーが続いてしまうようで、



歩きながら使っていると途中で挙動がおかしくなってしまう……




Android版だからなのか、はたまたバージョンアップで対策されたのか、何とも言えない感じになってしまいましたが、もうちょっとだけ調べてみようかなと思っておりやす。「自動化」という手抜きのために努力するっていうのも何ともですが。